新型コロナウイルスの感染拡大から4月7日に緊急事態宣言が発令され福岡県も対象地域となりました。
現在は宣言が解除され、感染拡大もやや落ち着きをみせていますが、まだまだ終息には至っていません。
「withコロナ」の考え方が主流になりつつある中で、障害者就労支援事業所としてどのようにスタッフが安心して働ける環境をつくっていくのかが今後の大きな課題となっています。
今号ではカムラックがこれまでに行ってきた衛生管理強化の取り組みやリモートワークの試みなど、新型コロナウイルス対策についてご紹介します。
いつもありがとうございます。カムラックの賀村です。
緊急事態宣言後、カムラックもA型事業・移行支援事業共に急速なリモートワーク化を進めました。
障害者総合支援法は「通うもの」の常識から就労支援事業の骨組みができていますが、新型コロナの影響で在宅でお仕事が可能な方については「通う」が非常識になりつつあります。
カムラックを利用したいと希望する遠方の利用者さんは、長時間通勤や福岡に移住して通勤圏内にで生活することを余儀なくされてきましたが、この件をきっかけにリモートワーク、リモート支援が急速に進むとなると、距離の壁が崩壊すると予想されます。
私は利用者にとっては選択肢が増え素晴らしいことだと考えています。
就労支援事業者は行政の指示指導のもと事業運営しており、法改正が前提ではありますが、どんな方向に進むか予測しながら先回りし、体制づくりや新サービスを考える良いチャンスだと捉えています。
黒船襲来、業界変化の時であることは間違いないでしょう。 今こそ考えて行動に移すとき!
カムラックグループ代表 賀村 研
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、カムラックで真っ先に取り組んだのが衛生対策の強化です。
スタッフの皆さんにマスク着用やこまめな手洗いを呼びかけ、すべての事業所の入口には消毒用アルコールを設置しました。
会議やお客様との社内での打ち合わせを行うデスクにはアクリルボード製の衝立を設置し、またドアノブなど多くの人の触れる場所の清掃・消毒を毎日欠かさず行い、できる限り感染リスクが下がるよう努めました。
緊急事態宣言を受け、取り組みは次の段階へ移行しました。
カムラックでは4月より、リモートワークを始めています。
5月の時点では、スタッフの9割がリモートワークをしており、社内でしかできない業務に従事するスタッフも、時短や時間差出勤やWebを活用した社外の方とのミーティングを行うことで対策を進めていきました。
自宅で業務に取り組む障害者スタッフには、支援員からビデオ通話などで仕事の様子についてヒアリングを行い、逐一相談ができる体制を整える「リモート支援」も同時にスタートし、仕事の環境を整える工夫やモチベーションを保つ工夫など、カムラック全体でリモートワークの課題について向き合いました。
緊急事態宣言が解除されてからも、リモートワークなど感染リスクを下げる取り組みは継続しています。
自宅での業務ではモチベーションを維持することが難しい障害者スタッフの方が通勤を希望されるケースもありますが、「密」を避けるため、もともとは数十名が同じ事業所で働いていたところを、現在は出勤する人数が6〜7名になるよう調整する分散通勤の取り組みを行っています。
出勤したスタッフも席を一つ以上あけてデスクに座り、業務にあたります。
今後もリモート支援の創意工夫や衛生対策の強化を続け、カムラックで働くすべてのスタッフが安心して業務に取り組める体制づくりを進めていきます。
カムラックは障害をお持ちの方々をITのお仕事を通じ、就労支援という形で社会で活躍してもらう人材を一人でも多く送り出すことをミッションとしており、支えられる側から支える側へ、お互いがお互いを必要とする共存共生共栄社会を目指し日々活動しています。
これまでもいろいろな業務にチャレンジし、障害者の働く選択肢と可能性を広げてきました。
また、企業のお仕事パートナーとしてもお手伝いをさせて頂いており 障害者・企業両方の「あなたの右腕になる」の意味を込め、活動のアイコンとして「カムラック右腕アーマー」を制作しました。
今後、障害児の放課後デイサービスも開設予定なので、誰もがヒーローになれる社会を目指します。
制作は株式会社悪の秘密結社にお願いしました。 もしかしたらヤバイ仮面との共演もあるかもしれませんね。