・日本は色彩の上で8地区に分けることができる。
①北海道東部(クール・グレイッシュ)最もクール度が高い。パープルブルー系のブルーが最も美しい。ダーク調の黒、紺、茶、グレー
②北海道南部(クール・クリアー)清色のブルー、グリーン、白
③東北太平洋岸部(クール・カジュアル)グリーン系嗜好
④東北日本海岸部(クール・ドレッシー)地味でクールセンス嗜好
⑤関東(クール・モダン)鎌倉武士伝来の紺、アイボリーと紺
⑥中部(ゴージャス)クール嗜好でウォーム嗜好の境界線。極彩色。輪島塗り、碗形漆器
⑦山陰(カジュアル・ドレッシー)南国の強烈な配色とクール感覚の混在
⑧近畿、山陽、四国、九州(ウォーム・カジュアル)大阪感覚の適用する広域地帯。イエローレッド系の中間色、キャラメル(ラクダ色)やブラウン、黄色の原色を好む人も多い。イタリア洋品類もあう。
・紺青(こんじょう:プルシアンブルー):少し明るい藍色、18Cプロシアで発明
・日本の色
勝色縅(かついろおどし):鎧を藍色の糸で仕立てたもの。勝色(搗ち色)、搗つ(かつ)は搗くという語の古い形、ツユクサの花を搗いてつくった藍色。
縹(はなだ)色:藍色、略して花色といったりする。花色木綿
禁色(きんじき):位階に従って袍(ほう)の色の規定、上位の位色の使用を禁じたもの。天皇以下公卿以上、黄櫨染(こうちせん)、麹塵(きくじん)、赤色、黄丹色、深紫色など。殿上人以下の諸臣が使うことは禁じられた。
ゆるし色(許色・聴色):紅色、紫色などの淡いもの。
・冠位十二階、603年(推古11)
徳…紫
仁…青
礼…赤
信…黄
義…白
智…黒
・衣服令701年(大宝元)
天皇…赤、太陽の色
皇太子…黄丹、旭日のさわやかさ
王以下諸臣…深紫、浅紫、深緋の順
「僣上(せんじょう)の罪…」身分以上の色の服を着ること。
・藍染…藍のスクモ(干したもの)から醗酵するバクテリアを利用して染めている。
“喜びもひとしおでしょう”ひとしおは“一入”と書く
藍から出た言葉で瓶に入れる度にひとしお色が深まるという意味。
・虹…ヴァイオレット・インディゴ・ブルー・グリーン・イエロー・オレンジ・レッド
・七色…赤、橙、黄色、緑、青、藍、紫
・中国の子どもにとって水の色は黄色…黄河
中国を代表する色…青・白・朱・玄(黒)・黄-黄色…太陽・天子
東…清龍
西…白虎
南…朱雀
北…玄武
平安の地…四神が王城を護る
左に流れが見られ
右に長道が続き
前に池があり
後に丘陵がある地
流れの中から龍が、いざというときには虎が、池には孔雀や、そして亀が王城を護る。
この色の思想…相撲
東には青房
西には白房
南には赤房
北には黒房
春には青
夏には朱
秋には白
冬には玄(黒)…青春、朱夏、白秋、玄冬
国旗:使用頻度が1番多い色、赤・約8割、白・約7割、黄色・緑・青ほぼ4割。
緑は特に中近東に多い。
①緑、イスラム教にとって神聖な色
②砂漠にとって植物の色である緑が大切
③緑がこれらの多くの国にとって希望の色として扱われていること
黄色は中近東に少なく、南米に多い。
青はオセアニアに多い。
アフリカの国々、黒、ブラックパワーを象徴。
・日の丸の赤
旭日昇天の意味、太陽が空高く昇って光り輝くさま…実は日本だけ。
他の国の赤…情熱、革命、勝利、勇気など。
南米の国々でも太陽を国旗に表していても使われているのは黄色。
ヨーロッパ山岳地帯…家の壁は非常に淡い色、薄い水色、薄いグリーン、ピンク等パステル調。太陽の光が弱い山岳地方、光がその色に宿り明るく感じる。
スイス、ポーランド、ハンガリー、オーストリア
アルプス山脈を境にして、
南ヨーロッパ…大変華やか、白、黄色、グリーン。太陽の光が大変強いのでその光をはねかえすような強烈な色。
イタリア、ギリシャ、スペイン、ポルトガル
色は網膜にあるスイ体という細胞が光をキャッチした時感じる
人間が「色」を感じることができるのは、その視野に同時に複数の色が存在しているから、「派手さ」「地味」は色の彩度で決まる。彩度の高い色(たとえば朱)、派手に見える。彩度の低い(たとえば茶色)、地味に見える。「明視度」というのはどれだけ目立つか、彩度の差が激しければ激しいほど、高くなる。
色彩療法…900年も前から
人間が赤いものを見続けると必ず体内を流れる血を激しく刺激する。逆に青いものは抑制する作用がある。したがって赤色は人間の瞳にとって有害であり、青い光は血の騒ぎを止める。
色とそれによる人間の疲労度との関係
①暖色系の色は寒色系の色に比べて刺激度が高いために人間の体に疲労が早く起こりやすく、またその疲労度も高い。
②明度でいけば低明度の場合も疲労は起こり、極端に高明度の場合もまた疲労度は高い。
③彩度でいえば、彩度の高い方が疲労度を増す。
2色の場合は明度差が甚だしいものが最も疲労する率が高く、明度が近ければ近いほど疲れない。
瞳孔は光量の多い時は収縮し、少ない時は拡大する。
知的活動への周囲の色の影響
(知的創造性、鮮やかな色)青色、オレンジ色、黄色>まっ白、茶色、まっ黒
緑のたくさんある自然ほど創造力を高める…森林浴
エバーグリーン…人の心の色
心の色、赤…意欲のドパミン神経
青…不安のノルアドレナリン神経 (青班核、アクセル-ホットな覚醒)
緑…セロトニン神経、ドパミン、ノルアドレナリン神経を抑制する平常心 (縫線核、アイドリング-クールな覚醒)
赤…情熱・リーダーシップ、紺…落ち着き、水色…さわやかさ、白…純情さ、正直さ
・ネクタイ
ストライプ…戦う攻めの柄、英国、連隊旗の起源
クレスト…組織・集団を表す所属柄
小紋…落ち着きを感じさせる万能柄
無地…カラーメッセージがはっきり伝わる主張柄
ドット…洗練されたエレガント柄
ペイズリー…優美で自然派の柄
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