いきなりですが皆さんは、福祉にどのような意味があるかご存じでしょうか?
福祉に関わらずよく使う言葉でありながら、きちんと意味を理解していない言葉は多いように感じます。
福 訓読み 【△】 さいわ(い)
祉 訓読み 【△】 さいわ(い)
【幸い】:[名・形動]
1 その人にとって望ましく、ありがたいこと。
2 都合のいいさま。
3 そうしていただければしあわせだと人に頼む気持ちを表す。
福祉:公的配慮によって社会の成員が等しく受けることのできる安定した生活環境
福祉という言葉について
言葉の意味を探れば「福祉」というのは
「全ての人が社会の一員に成る」という目的のために
「支援者が当人の望むサポートをすることで目的を達成できる」ということです。
ここで重要なポイントは
「社会の一員と成るというのは、どういうことか?」と
「当人が望む配慮」の2点です。
社会を構成する人と単純に言えば、子供から老人まで全ての人になります。
ただ「成る」というのは「変化」を意味するわけですから、単純に「全ての人」という話ではないことになるのではないでしょうか。
では、「社会」とはどういうものなのでしょうか?
簡単に言うと「集団としての組織的な営み」です。
「組織的」というのは、共通の目的のために全体が一定の秩序をもって組み立てられているさまのことを言います。
つまり、「目的を持って秩序を一定に保てるよう」にすること。
では、目的とは何だと思いますか?
それは、「社会を維持すること」と考えます。
それぞれの人に、もしくは団体に、理想の世界はあるでしょう。
ですが、理想を追い求めることで社会が維持できなければ、元も子もありません。
社会を維持するために、構成する人々、それぞれが自身の能力を発揮し、貢献をする。
自分一人で出来ないことは、仕組みをつくり、配慮することで、共に社会の一員となっていきます。
つまりは、他者は、そういう関わりを持つ必要があるのです。
そう考えれば、福祉というものは、特別に、子供や老人、障害者という枠組みに限られたものではありません。
全ての人に対して、配慮されるものであり、回り回って自分と自分のいる社会を助けるものとなるのでしょう。
上記、移行支援バナーは、移行支援事業所の利用者が制作しました。