スーパーカムラック構想。
古くからお付き合いをされている方は知ってる方も多いでしょうが、カムラック設立前、就労継続支援事業者と企業との共存共栄モデルの理想的な「在り方」として描いた事業構想設計図です。
そしてこの10年間、スタッフやメンバー、共感いただいた皆様と共に進み創り上げ、カムラック設立10年を迎えこの度完成させました。
ありがとうございます。
そして今日、新たなカムラックグループの10年に向けてまた皆様と進み出します。
この設計図をもとに事業を進めていたなかで、「段階的支援」という縦軸の必要性を感じてきました。
子供から大人になり社会に出て国を支え、未来を創っていく存在になる中で必要なその時々の支援の「カタチ」です。
具体的には、
放課後等デイサービス→就労継続支援B型→就労継続支援A型に行くための就労継続支援B型→就労継続支援A型→企業や社会に出るための就労継続支援A型→企業(社会)です。
そこに並行して就労移行支援が機能します。
※図を参照
カムラックは最初から企業(社会)に行くための、もしくは就労継続支援A型にいてもしっかりと稼いでいける「理想」の事業所からスタートしました。
お陰様でその結果は皆様のご存じの通りかと思っております。
しかしながらそこに行き着いてみてわかりました。
その理想は国や彼ら以外の社会や納税者が思う「理想」であり当事者の「理想」ではないことの方が多いと。
もちろんたくさん稼ぎたい、社会で活躍したいと思われている方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は自身の障害とうまく付き合いながら障害年金等の社会補償を受けつつ就労継続支援事業所で月数万程度貰いながら生きていく選択をされている方が多い傾向にあります。
※これはちゃんとこれまで結果を出してきた事業所が言わなければならないと思っています。結果を出していない事業所が言うとそれが結果を出せない理由にしてしまうからです。
これは子供の頃からなんとなくそういう雰囲気で育ってきたことや日本の高度経済成長における税収から世界最高基準の社会保障を受けてきた結果でもあるでしょう。
しかしながら人口減、労働人口の減、税収減、高齢化社会における税負担等、これまでの社会保障の限界が来てしまいました。
障害をお持ちの方もそのことを意識しないといけない時代になりました。
もちろんSDGsや企業によるリモートワークの浸透などの追い風もありますので見方によってはチャンスな時期でもあると思っています。
話は少しそれてしまいましたが、現カムラックグループの段階的支援のワンストップサービスにおいては、就労継続支援A型に行くための就労継続支援B型から今のカムラックのA型へは大きなキャズム(溝)があると認識しました。
そこで、図にあるとおり、言わば「普通」の就労継続支援A型事業所をつくることを今季のステップとしました。
ここは現カムラック就労継続支援A型の様に8時間働けたり社会保険がついたりするわけでもなくガッツリとした仕事が中心となるわけでもありません。
もちろん仕事もしっかりしてもらいますが、短時間かつ軽作業中心になると思います。
ここでは次に行くための準備の場と位置し、考え方、在り方を学ぶ場として機能します。
本来ならこれは相談支援員さんの仕事です。
しかしながら相談支援員さんも人が足りていないのと対応する範囲が子供障害老人介護と幅広く、対応できていません。
相談支援員さんもいくらやっても減るより増える業務を対応するのにいっぱいいっぱいなんです。
新事業所の定員は10名程度でスモールスタートします。
ある程度スタッフも場所も決まりました。
この考えに共感いただく方の協力やジョインをお待ちしています。
次の10年の構想はまたの機会に。
そこはもう就労継続支援などというものはない世界で考えております。
あらためまして引き続きカムラックグループをよろしくお願いいたします。
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