就労継続支援をしているから事業(ビジネス)をするか
事業(ビジネス)をしているから就労継続支援をするか
これまでは前者でよかったというか前者で結果を出せなくても許せてもらえていた。(正確には許せてもらえることはないが今日のポイントではないのであえてこう書いて次に行きます。)
しかしながら就労継続支援の国からの加算を見てもらえばわかるが、ここ数年の評価ポイントはどれだけ外部収入の売り上げを上げ利用者に多くのお給料を支払いどれだけ企業に就職させたかにシフトしてきている。
人口減、労働人口減、税収減、高齢化社会、少子化対策、防衛対策、etc.
そう、単に社会性だけで賄える財源がもう無いのだ。
日本が世界に誇る最高の社会保障制度も限界になりいよいよ崩壊の時期に入った。
プロセスも大事だが、結果を求めらている以上役割や主役が交代するのは仕方のないこと。
すなわち私の考えるこれからの就労継続支援の主役は後者だ。
だから私は強みのある商品やサービス、技術、人材、商流、歴史、信頼があり、顧客やファンがしっかりついている企業にこの業界への参入や福祉事業所とのお仕事での共存を促している。
今日の訪問先もそんな思いでいろいろと情報交換させてもらいました。
日本の社会保障は大変素晴らしい反面、自立の妨げになっている部分があるのも事実。
これまでにも社会保障があるが故に立ち止まる方々を多く見てきた。
これ以上稼ぐと生活保護が減るとか無くなるとか、利用料を払わなければならならくなるとか、障害年金を貰えるようになったから今までほど働きません、頑張るのをやめますとか…
以前障害者だけの方が集まるイベントで場所を貸したことがある。
運営も参加者も皆障害者の方達だった。
そこで参加者にこういう質問がでた。
「ご自身の障害がなくなったらいいと考えている人手をあげてください!」
と。
私は当然全員が手をあげると思っていたが結果は大きく違っていた。
半数以上の方がこのままでいいと答えたのだ。
正確にいうと事故やメンタル的な原因で後天的に障害をお持ちになられた方はほぼ全員手をあげました。
手を挙げなかった先天的に障害をお持ちの方々は今の社会保障がなくなることのほうがリスクが大きいと答えたのです。
彼らの多くは健常者の世界こそ大変だと思っていたのです。
先入観というのは怖い。
皆障害者は誰でも社会で活躍したいと思っているかもしれないが実際はとても複雑な背景なのだ。
これからは社会に出れるべき方は出る。
出れない方には今まで以上の手厚い社会保障が必要となっていくだろうしそうなるべきだと思っている。
私は事業を得意とする企業とたくさん出会い、たくさん連携しつつ、数多くの事例をつくり、障害者の働く選択肢を増やし、一人でも多くの方を支えられる側から支える側にしていくミッションに取り組む活動を続けていきます。
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