来月から11期目のスタートです。
この10年でカムラックは地域や社会に何を残せただろうか。
また、これからの未来創造に対し次のステージに行く準備はできたのだろうか。
企業は「社会の公器」である。
カムラックはこの地域にとって公の器、公益の存在になれてるだろうか。
最初の数年はどこよりも飛び抜けてやろうとただただ一番のみを目指した。
来られる方皆「すごい、すごい」と言っていただけるのが嬉しかったし気持ちよかった。
ところがカムラックに来られる同業者の長が帰り際に次々に「すごい」という言葉とあわせてもうひとこと言って帰ることに気づいた。
すごいけど、「うちには無理だ」と。
知らないうちにマウントをかけていた。
その会社や事業所の長が「うちには無理だ」と言ってしまってはその事業所で働くスタッフや利用者の未来はどうなるんだと。
だから考え方を変えた。
来られる方みんなが「うちもやろう、私もやろうと」思ってもらい帰っていただけるように。
我々がやっているのはただの人助けだった。
人助けは目の前にいる方しか助けられない。
本当は世の中を変えていける、新たな選択肢を創れる可能性のあることを少しでもやれているのならもっともっと広い範囲で考え経営しなければと。
そこからはカムラックのことだけを考える経営をやめた。
業界全体のこと、地域のこと、社会のこと、もっともっと広い範囲を考えて動き出した。
そうやってカムラックは10年続いたのだが、10年続けれたということは、少しは地域や社会から必要とされる存在になったと多少は前向きに思ってもいいのかな。
さぁ、次のステージへ。
この10年間で社会から一定の評価される素材は創れたと思う。
私としては最高の素材だと自負している。
次はこれをどう料理していくかだ。
それを考えた際、このまま私がこの最高の素材を料理をしていっていいのだろうかという悩みに突き当たる。
最高の素材さえ渡せばさらに最高の料理を創れる方々がもっともっと他にいるんじゃないだろうかと。
このまま私がやってスタッフや利用者の未来を駄目にしてしまわないか。
そういう葛藤。
私も自分のことはよくわかっている。
0から1は得意だか1を2にしたり3にしたりしていくのは正直得意ではない。
わかりやすい歴史で例えれば織田信長の時代があり豊臣秀吉の時代があって徳川は300年続いた。
役割はあるのだ。
ハナから会社を売るとか譲渡するとかの話ではない。
が、機会があるのならそういうことを考えるのも選択肢の一つだと考えている。
それがこれからの業界や地域社会にとって有用なことならば喜んでそれを選択しようと思っている。
ただ、就労支援の同業者系の配下になる選択肢はない。
この業界は基本利用者の数×報酬単価であるがゆえ、利用者が定員になれば社員の給料は上がる可能性がないのだ。
手を結ぶなら強みのある商品やサービス、技術、人材、信頼、歴史があり且つ顧客やファンがあり、その事業で得た利益をもう一度地域や社会に再分配する考えの公器企業とやりたい。
カムラックはオレのモノなんて考えは既にない。
この10年でそれを思わせてもらうことができた。
次の10年はもっともっと多くの地域企業や人を巻き込みながら走ります。
それこそどっちが親だ子だとか、上だ下だとか関係なく。
汗をかき、人や地域のために働き、人からありがとうと感謝される方々が報われる時代を創っていきます。
100年後、いままだ生まれてない人々が昔カムラックっていう会社があってね、と言われる様な存在こそが、それが進むべく道であり、それがあるべき姿だと信じて。
11期目もよろしくお願いします
この10年、関わったすべての人々や企業に感謝を込めて。
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