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ワインの王様・ボルドー(1)まずは格付けの話から

株式会社カムラック「あんしんラボ呉服町」のある福岡市は、いろいろな都市と姉妹都市提携を結んでいますが、その中にはフランス・ボルドー市もあります。

提携したのは昭和57年だそうで、かなり古くからの友好都市ですが、ボルドーと言えば世間的にはやはりワインが有名でしょう。

ボルドーワインをネットショップで探していると、コンクールで受賞したワインでも安いものは一本800円ほどで買えるので、庶民の味方でもあります。

もちろん頂点として格付けで第一級の「五大シャトー」があり、他のワインも高値で取引されてはいますが、ブルゴーニュのように安いものでも1000円超えで普段飲むには高すぎる、ということもありません。

ただし、その格付け自体、ほとんどが1855年の古いもので(例えば第二級から第一級に「昇格」したのは1973年のシャトー・ムートン・ロートシルトのみ)、メドックという特定地区に上位が集中したこともあり、メドック格付けと書いてある文章もあるほどです。

こうしたことから、一般に言われる「第一級」から「第五級」までの格付けは、必ずしも今の美味しさを反映していないのが実情です。

このため、クリュ・ブルジョワ級という新たな格付けが1932年に導入され、こちらは定期的に入れ替えがある(選考方法も含めた大きな変更が数年前にあった)ことから、信用度は高いと言われています。

メドックの南のグラーヴ地区にも独自の格付けがあり、1959年に最終版が決定されています。1855年の格付け第一級に、唯一グラーヴ地区から入ったシャトー・オー・ブリオンも含まれています。

また、一口にボルドーワインといっても生産地は広く、行政区画としてのボルドー市の外で生産されているものも多いです。

例えば、世界遺産に指定され、この地方でのワイン醸造として最古と思しきサンテミリオン地区では、紀元2世紀のローマ帝国時代にワイン作りが始まったそうですが、ボルドー市からは数十キロ離れており、行政区画も別だそうです。

サンテミリオンでは独自の格付けも行なわれており、ほぼ十年に一度入れ替えがあることから、こちらも信用度は割と高いと思われます。

このほか、フランスを含めた欧米では各種のワインコンクールが開かれており、それに応募して受賞することで有名になるワインも多いです。

また、ワイン評論家・ワイン雑誌によって高い評価を受けたことで有名になるワインもあります。

有名なものではパーカーポイントというものがあり、ロバート・パーカーという評論家が100点満点中何点と点数をつけたもので、これで有名になったワインも少なくないです。

ただ、パーカーを含めたワイン評論家に関しては、個人の好みが評価に反映される場合も多いので、それをあらかじめ把握しておいた方が美味しいワインに早めに近づけるでしょう。


このように、現代ではワインの格付けを含めた評価方法では様々なものがあるので、どれか一つをうのみにするのではなく、いろいろな評価を比較したり自分で飲み比べたりして、美味しいワインを探すことが大事だと思っています。

このコラムは脳性まひによる肢体不自由プチ・マリアさんがパソコンを活用し不定期ですがいろいろな情報を連載しています。


 

 


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