ワインについて訊かれること
今回は、ワインに関してよく聞かれることについて少し書きます。
1.ワインの合わせ方について教えて?
一般的な最大公約数としては、「肉料理は赤ワイン、魚介類の料理は白ワイン」がよく合うそうです。
「生牡蠣にシャブリ」というのも、シャブリ地区は白ワインの名産地(というかシャブリ地区では赤ワインは作られていません)だからですし、海に近いボルドーでは、そこらで取れた牡蠣を地元産の白ワインと合わせて食べることも多いそうです。
個人的な経験では、野菜を多く使った料理にも白ワインがあいます。意外かもしれませんがおせち料理にも白ワイン(コクのあるタイプ)が合います。
特に煮物はポトフから和風のまで合いますね。
また、ポン酢で食べるような鍋料理にも白ワインが合います。
フルーツを多用した料理にも、白ワインの方が合うようです。
赤ワインには、ライトボディ(軽口)、ミディアムボディ(中重口)、フルボディ(重口)とあり、コクの度合いで表現されます。
若々しくてフレッシュで、味もフルーティなものがライトボディで、色もやや薄めの傾向があります。フルボディはタンニンなどの渋みや厚みが増したものをさし、色もより濃い傾向があります。ミディアムボディはその中間です。
この三つは、はっきりした区分はないですが、傾向的に料理に合う範囲が異なります。
品種とか味わいとか飲む人の好みとかいろいろあるので、これだけでは決められませんが。
例えば、日本人が好きなボジョレー・ヌーヴォーは天ぷらにも合うそうで、他の魚・野菜料理にも合う傾向があります。
このほか、赤ワインに合う魚・野菜料理としては、中華料理系の野菜炒めやエビチリなどタレの味の濃い料理・揚げ物のように油分を多く含んだ料理が挙げられますが、種類によっては白もあうので両方試してみる価値はあります。
ぶりの照り焼きには赤ワインが合うと言われますし(照り焼きのたれに、日本酒の代わりに赤ワインを入れたレシピもあります)、逆に鶏肉・豚肉料理でもあっさりした味付けなら白ワインが合う場合もあります。
フルボディの赤は、特に青身の魚とは合わせない方が無難です。肉料理もデミグラスソースを使うような系列が合うそうで、濃厚な味の料理向けワインと考えれば、そう間違いはないでしょう。
実際に買う場合には、お店によっては「このワインはこの料理と合わせるとおいしい」というのが書かれていることもあるので、そういう記述を参考にしてもいいでしょう。
2.赤ワインは常温で保存と聞いたけど、常温はあんまり美味しくない…。
これは、ヨーロッパの方法を日本にそのまま持ち込んだが故の問題ですね。
ヨーロッパでは気温や湿度が日本ほど高くないので常温で良いんですが、日本の気候では少し冷やした方が美味しいワインが多いようです。
目安としては15度くらいがいいと言われています。
タイミングとしては、飲む30分くらい前に冷蔵庫に入れておくといいようです。
夏は、普段の保存も考えると、逆に早めに冷蔵庫に入れておいて、飲む少し前に出すくらいが丁度いいようですね。
本格的に楽しむなら、ワインセラーなどを買って中に入れておくと、設定にもよりますが大体飲み頃の温度になっているようです。
ちなみに白ワインやロゼワイン、スパークリングワインは、ジュースやビール並みに冷やしてOKです。