「論理的に、絶対的なものは有るのか無いのか?」
これは、論理(ロジック)の問題ですが、論理パズルの問題としてもいいでしょう。
よく「この世に絶対的なものなんて有りはしないよ〜」なんて言葉を耳にします。
そのように言ったり思ったりしている人たちが、かなりいるようです。
でも、これって本当の事なのでしょうか?
論理的に考えてみましょう。
その前に、この問題の答えを申しますと、「論理的には、絶対的なものは有る」というのが答えになります。
以下、そのことを論理的に証明してみましょう!
まず、論理的には、絶対的なものは有る、または、無い(有るの否定)のどちらかとなります。
もし仮に絶対的なものは無いとすれば、「絶対的なものは無い」という仮定の言明になります。
その場合、この「絶対的なものは無い」という仮定の言明自体が絶対的なのか・正しいのか・真なのか?という問題が発生します。
「絶対的なものは無い」という言明より、この仮定の言明自体も絶対的ではない・正しくはない・真ではないことになります。
これでは、この仮定の言明が自己矛盾しており、論理的に成立しません。
これは、自己言及のパラドックスと言いまして、論理的には成立せず、破たんします。
「嘘つきのパラドックス」と似たようなことで、絶対に嘘しかつかない嘘つきが「私は嘘つきです」と発言した場合、その発言は自己矛盾・自己言及のパラドックス(矛盾)となり、論理的に成り立ちません。
絶対に嘘しかつかない嘘つきが「私は嘘つきです」という発言は、真としても偽としてもパラドックス(矛盾)になり、論理的な問題として成立しません。
つまり、「絶対的なものは無い」という仮定は成り立たない・偽となります。
ということは、前述しましたように、論理的には、絶対的なものは有る、または、無い(有るの否定)のどちらかとなるので、絶対的なものは有るが残ります。
「絶対的なものは有る」という言明が、自己矛盾を生じるかどうか見てみましょう。
「絶対的なものは有る」という言明を言明自体に当てはめてみると・・・特に自己矛盾は生じません。
よって、「論理的に、絶対的なものは有るのか無いのか?」という問題は、「絶対的なものは有る」が正解となります。
これは、「論理的に、絶対的なものは何か?」という問題ではなく、「論理的に、絶対的なものは有るのか無いのか?」という問いへの答えは、「絶対的なものは有る」が正解であるということを言っています。
何ごちゃごちゃ難しそうな事を言ってるんだい?しょせん屁理屈・能書き・机上の空論ではないのか?なんて思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、論理的に正しい(真)ことは、現実的にも正しいのです。
わかりやすいように一例で言いますと、論理学で使われる恒真式のひとつの三段論法は、現実にも当てはまります。
「全ての人間は死ぬ」(大前提は、真)そして「太郎さんは人間である」(小前提は、真)ならば「太郎さんは死ぬ」(結論は、真)
これは、三段論法でありがちな例ですが、論理的にも絶対的に正しく(真)、そして現実的にも絶対的に正しい(真)というわかりやすい例のひとつです。
論理で全てがわかるわけではありませんが、現実のマクロの世界でもミクロの世界でも、論理で表現できることは(論理で表現できない現象もたくさんありますが・・・)、論理的な解答が現実に当てはまります。
これは、私の勝手な解釈などではなくて、クルト・ゲーデルという論理学者が証明した「完全性定理」(より正確に言いますと、一階述語論理における「完全性定理」と言います)により正しいと言えます。
最後に、「論理的に、絶対的なものは有るのか無いのか?」という問題は、「絶対的なものは有る」が論理的な正解となります。
そして、論理は現実にも当てはまるので、「現実的にも、絶対的なものは有る」という事も言えます。
つまり、屁理屈・能書き・机上の空論ではなく、現実の事も言っているということです。
一部、専門用語が入っていますが、解説しますと長くなるので、ご自身でお調べください。
以上で、今回の論理・論理パズルを終わります。
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