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今日は私とカムラックにとって…

1月8日

この日は私にとって大変お世話になった方の、そしてカムラック設立のきっかけを作っていただいた方の命日になります。
もう二年になりました。

その方は以前私が所属させていただいた会社の社長です。
奥様が会社を引き継ぎになられたので、今は先代と呼んでます。

5年前、私が東京から福岡に生活の拠点を移した頃、人脈もないなか就職に大変苦労し、家族を心配させた時期がありました。

IT系でいうと私はソフトウェア畑の営業で、且つソリューション(もう古い?)スタイルを強みにしていました。
もっぱら新規開拓には強かった覚えがあります。

ただ、その頃の福岡はというと上流で決まった案件をどの会社が取り、どの会社がその下につくかといった完全なピラミット構造のなかにあり、特にIT系中小企業の営業となると、私のようなスキルは必要とされてはなく、ITといっても開発というよりは技術者を派遣するような案件ばかりでしたので、ルート営業の経験と人材のパイプをどれだけ抱えられているかという方の需要が圧倒的でした。

いわゆる私の経験は当時の業界構造や私の人脈の中では「用無し」ということでした。

上流工程のほとんどが東京で決まり地方の現場は作るだけ、人を出すだけのような状況です。
まさにIT土方です。


先代はこのピラミッド構造のなかで、40代くらいの社員が「いらない・使えない・単価だけ高い」と言われどんどん現場から返されてくる、増える待機人員、案件の減少、競争率が高い故の削り合いといったデススパイラルからの脱却を、会社の体力がまだあるうちに、なんとか会社を変化させたいと強く考えられておられました。

そういう背景の中で私を拾っていただきました。

先代は私に言いました。

「社員達をこういった状況にしてしまったのは私の責任である。一緒に会社と社会を変えていこう。」と。


それから2年間、先代のもとで新規事業と新規顧客開拓に努めました。
2年で劇的な変化は起こせませんでしたが、新規事業の立ち上げ、新規顧客開拓は少しずつ芽が出始めてはいました。

先代の新規事業に対するキーワードは一貫してひとつでした。


価値の創造と社会貢献(世の中から必要とされる会社になる)です。

実はそんな中でカムラックの初期構想は生まれています。


先代が病に冒されたのを知ったのは入社して一年が経ったころです。
症状は良くなりませんでした。
それでもお客様や社員のことを心配し、それこそ這ってでも会社に出てこられてました。

 

先代が病に倒れ経営から一線を引いた時、代わりの経営層は保守的な方針を選択したため私は先代の会社を離れましたが、その後も毎月一度は近況報告も兼ねてお見舞いに行っていました。

残念ながら先代は50歳の若さでお亡くなりになられました。
お亡くなりになられる前に私に対しいろいろと胸の熱くなるようなメッセージを残してくれてました。

あれから二年が経ちました。

そしてカムラックという会社が生まれています。

先代からすると先代の思いのごく一部しかないかもしれませんが、カムラックは引き継いでいます。

天国からまだまだだと先代の声が聞こえてくるような毎日ですが、少しずつですが成長していってると思いご勘弁ください^^;

これからも見守ってくだいね!

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