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就労生活支援において大切なこと

サビ管の冨塚です。

メンバーと面談する際に、私は「病識」という言葉を使うことがあります。

日本人は医師のことを「先生」と呼び、
「医師に詳しく聞くのは申し訳ない」という思いなのか、
診断されたことを深く考えていないことがあります。

そのため疑問を感じても質問をしなかったり等
自分の心身状態について積極的に情報収集・分析をしていないように思えます。

入社して、なかなか勤怠が安定しないメンバーに受診後の話を聞くと
「特にありません」と言われることがあります。

「病院を変えてみたらどうですか」と提案しても、
曖昧な返事が返ってくることが主です。

転院するには、紹介料や初診料などの経済的負担や新しい医師への不安、
「また希望を打ち砕かれてるだけ」という徒労感などあるとは思いますし、
私も休職した経験があるので気持ちが分かる面もあります。

でも、その状態を続けることの方が
精神的にも経済的にも負担をかけていると思うのです。

就労生活支援において大切なのは、
就労の妨げになっている「何か」を一緒になって取り除けるように
支援していくことだと思っています。


「病気」に限らず、自分のことに気付くのはとても難しいことです。

「障害」があることが負い目になっていることで、
余計に「他人の力を借りずに、何とかしよう」とします。

ただ、どうにもならないという思いで、
ますます無力感を覚えていくように思えます。


認知の歪みに気付くためには

メンバーさんの中にSST(社会生活技能訓練)を受けた方がいます。

SSTでは、その方が苦手とする場面をシミュレーションし、
その模様をビデオ撮影します。

本人含めて見返す事で自身を第三者目線で見ることが出来、
認知の歪みに気が付けるそうです。

「認知の歪み」というのは、主に精神疾患の説明で出てくるものです。

「全く出来ない」「誰も構ってくれない」、「いつも上手くいかない」
など精神的に参っているときには視野が狭くなるために
自身の思い込みに気付きにくくなります。

自身の思い込みは気づきにくいものです。

良かれと思ったことが相手に届かなかったり、
正しいと思っていることが、別の視点で見れば間違っていたり。

私は相手を批判的に感じたときは、冷静になってから、
「自分に非がある」という設定で考えてみることにしています。

反対の視点になることで相手の気持ちに気付きたいと思うからです。

同様に落ち込んだ時も、自分の良い点を探します。

上手くいく為には?を意識していたいと思っています。


 

 


上記、移行支援バナーは、移行支援事業所の利用者が制作しました。

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