ここ最近、「通所していたA型事業所が閉鎖した」とか「今月末で閉鎖する」等の理由でカムラックに見学や相談に来る方が増えています。
不正受給や実態のない事業体といった障害者の囲い込みビジネスモデルに対し、行政指導や世間の目がどんどん厳しくなる背景で、先行して事業を止める判断をするところが出てきているのでしょう。
今後行政は福祉面のサービス品質はもちろんのこと、特に事業所外部収入(売上)に厳しくなります。
外部収入 > 利用者お給料
本来当たり前のことだったのですが、これが長くの間見過ごされてきました。
不足分は皆さんの税金をお給料として使われていました。
実はこれが理由により、多くの利用者がA型事業所に通所すればお金を「もらえる」という感覚を持ってしまってるのです。
他事業所からカムラックに見学や相談に来る方達に話を聞くと、とても最低賃金を支払えるような仕事は無く、ほとんどが軽作業、自習やスタッフと雑談する毎日でお給料をもらえている実態がよくわかります。
過去にはカムラックを利用すると「仕事をさせられる」とクレームに行かれたこともありました。
ただこれは利用者が悪いという話ではないのです。
そういう環境であたり前のように過ごせば誰だってそうなりますよね。
A型事業所は
お金を「もらう」ところではありません。
お金を「稼ぐ」ところです。
もちろんちゃんと売上を上げられている事業所もありますし、毎日仕事に取り組んで「稼」がれてる利用者さんもたくさんいます。
ただ、今の時期はそうじゃない方々が冒頭の背景により就職先を探されている感じがしています。
一般企業もどうでしょう。
今後閉鎖するA型事業所も増えます。
そのタイミングで障害者雇用制度の法定雇用率UPや対象事業規模の拡大も予想されます。
行き場を失った通うだけでお金が「もらえる」感覚をもった方達が就職させて欲しいと応募してきたら・・・
もうひとつ思うのが、各事業所がしている仕事の内容がA型とB型でそれほど変わらない点です。
B型で一生懸命働いている方のお給料が月額5000円~10000円くらいなのに対し、A型で自習ばかりしている方が5万~7万もらえているといった矛盾です。
これは囲い込みビジネスが故に発生する事象です。
ようは「集まれば誰でもいい」という基準で採用していれば自ずとそうなります。
こうなるともはや利用者の方は運次第です。
逆もあります。
カムラックのテスター業務の稼ぎ頭はカムラックで働く以前、B型事業所で月給5000円程度で働いてました。
カムラックと出会い、カムラックで働くことで20倍を超えるお給料を「稼ぐ」ことになりました。
もちろんスキル取得の訓練はしましたが、そもそもできる方でした。
こういったように、事業所と利用者がマッチングできてないケースが実は大きな問題であり課題と考えています。
事業所と利用者のベストなマッチングを見直すだけでも多くの埋もれた納税者候補を世に送り出すことになると私は考えます。
いづれにせよ今後私達の真価もより問われる時代になるでしょう。
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