今までのこと
私は障害を持つ子供たちが通う「あゆみ学園」へ通っていたころに「股関節がはずれかかっている」と言われて大阪の「ボバース病院」に入院をすることになり、手術を受けました。
毎週土曜日に母が高速バスで会いに来てくれました。「またね」と言われることがつらくて毎週泣いていました。
8か月後福岡に帰ってきました。初めて、杖で歩いたときのことを今でも覚えています。
それから小学生になり体が不自由な子たちが一緒に学ぶクラスのある小学校で一年間過ごしました。同い年の子たちに車いすを押してもらう不思議な感覚を初めて感じました。
翌年から近くの小学校に転校しました。教室に入って、初めて見る人の多さに緊張しながらも、「また、一人にされるんだ」と突き放されたような感じがしました。
小学校の頃から健常者の子たちと一緒に過ごすことに違和感を感じ、学校に行ったり、いかなかったりといった生活でした。中学校の卒業式のとき先生に「がんばってね」言われたとき「みんなとは違う」と思うだけで「今までなにしてきたんだろう」と衝撃を受けました。中学最後の一年間を少しでも行っていれば…と今でも後悔しています。
去年まで北九州にある訓練校にいました。そこで、いろいろな障害を持っている人たちが出来ないことは手伝ってもらいながら一緒に生活する姿を見て「出来ることをすればよかたんだなぁ」と気づきました。
「支えられてきたんだ」と今、やっと実感しています。
家族や学校の先生「学校行こう」と誘ってくれた友達、股関節の手術をしてくれた先生に「ありがとう」と今なら言えそうです。