気分を変えるために、チェンジ・オブ・スペースとチェンジ・オブ・ペースを
パーソナル・スペースという言葉があります。
エドワード・ホールさんという方の心理的空間についての分類で4分類、それをさらに2つに分類した8つが有名で引用される機会が多いようです。
パーソナル・スペースについては人種や民族でも異なりますし、個人間の距離も位置によって効果が変わってくるそうです。
それぞれ人によって異なりますが、見知らぬ人同士では大体平均130センチくらいの距離を保っていて、それが顔見知りになると50センチくらい縮まって、80センチくらいになるそうです。
親しい2人の体の中心からの相互の距離は、平均60センチくらいになるそうで、体の離れる距離は20センチくらいになるそうです。
新しい環境にようやく慣れてきた頃だと思います。新しい人間関係が始まって、これから行楽シーズンが近くなってきました。この距離感を意識して親しい人に近づいてみてはいかがでしょうか。
スペースは高低差が変わるだけでもずいぶんと異なって感じられます。低くすれば、子供目線や、愛くるしいペットの目線に変わります。大人でもかがんだり、もぐりこむようにしたり、見上げたりするだけでいつもの景色が違う印象に感じられます。
自分を魅力的に表現するためには、最適な距離のとりかたや位置取りだけではなく、もちろん身だしなみに気をつけることが重要なのは間違いないことだと思います。
そして自分の行動がいつも同じように感じられたならば、いつものスピードを変えてみてはいかがでしょうか。チェンジ・オブ・ペースです。
歩くスピードがゆっくりであればすこし速く歩いてみる。歩くスピードがいつも速ければ、意識してゆっくり歩いてみる。
緩急をつけてみるだけでずいぶん変わるのではないでしょうか。
話すスピードも変えてみてはいかかでしょうか、いつも早いかなと思ったら意識をして少しゆっくり話してみる。
チェンジ・オブ・ペースで自分の意識も、相手にあたえる印象もずいぶん変わってくるのではないかと思います。
ダンスや演劇だったのではないかと思います。オイリーという言葉を聞いたことがあります。
まるで油の中で動くようなとてもゆっくりしたような状態をいうことだったと思います。
簡単なように感じられますが、難しいことなのではないかと思いました。
いつも何事にも早く取り組むかたは、ゆっくりするのにも技術がいると考えると楽しみかたが増えるのではないでしょうか。
スペースを意識してチェンジ・オブ・ペースで気分を変えてみるといいのではないでしょうか。
いざ休みになった時にどうして良いかわからなくなる、ということがなくなるのではないかと思います。