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【相談専門支援員ブログ】幼児期の発達特性のグレーゾーン

 

発達障がいのグレーゾーン

発達障がいのグレーゾーンとは、「発達障がいの特性が見られるものの、診断基準には満たない状態」の通称です。医学的な診断名ではありませんが発達障がいの診断を受けていないことで「支援を受けられない」「相談先がない」「理解を得られにくい」といった問題があります。

 

環境の変化によって、症状が悪化することもあるので、その時々の状態を見ながら、必要と感じたときに最適な支援をする必要があります。

 

年齢別の特徴

年齢別の特徴として以下のものがあります。

1.保育園・幼稚園時
・こだわりが強く、一度始めると止められない
幼児期はこだわりが強く表れます。また、本人がそれをうまく言葉にできないため、わがままに感じてしまうこともあります。無理にやめさせようとすると逆効果になるときもあるため、「○○の後にまたできるよ」など見通しを伝える、タイマーで時間を区切るなど、気持ちの切り替えができるように工夫。

・常に動き回る
危険な行動などは「外を歩くときは手をつなぐ」などルールブックを作成し、道中でも都度見せる

 

2.小学生時
・言い争いやトラブルが多い
接するときは否定的な言葉は使わず、「こうすればいいよ」と肯定的な表現に置き換える、曖昧な表現ではなく、落ち着いて話す。努力を認める・褒めることで自信がつき、被害者意識や反発心が落ち着く。

・ゲームやマンガに熱中しすぎる
一度始めると止められなくなる場合は、タイマーで時間を区切る、視覚的にスケジュールを伝えるなどで、気持ちの切り替えを促す。また、納得感を持てるよう、ルールを一緒につくる。

 

3.中学生・高校生時
・反抗期や、不登校など学校への行き渋りがある
静かな部屋で一対一で、確認・整理しながら聞く、など「味方」という姿勢で悩みを聞く。

・提出物や予定を忘れる
TODOリストやリマインダーなど、提出物を忘れない工夫を行う。

 

年齢、診断の有無、症病名にかかわらず、その子の特性に合わせた接し方が大切です。
 


 

 


上記、移行支援バナーは、移行支援事業所の利用者が制作しました。

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