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【相談専門支援員のブログ】障がい者就労の一般的なイメージとギャップ

カムラックには、企業の方の見学も毎年、多数来られております。利用者が働いているのを観て、 驚嘆される方も多いのですが、毎回、モヤモヤした気持ちになります。

 

知らないと否定的なイメージを持ちやすい

障がい者が雇用する際にハードルとなるのが、「障がい者」に対する「否定的な」イメージです。無断欠勤や、体調不良による、遅刻・早退など、勤務が安定せず、早期に退職してしまうイメージ。コミュニケーションに課題があり、職員やお客様とトラブルになるイメージ。声を荒げたり、言動に不安を感じるイメージを漠然と持ってる人もいると思います。

 

就労継続支援A型であろうと、「雇用されて働いている」訳ですから、皆が静かに作業に従事しているのは、むしろ当たり前で、自身の会社での同僚たちを思い出していただければ、極端に否定的な職場になっていないことは理解できるとは思うのです。

 

もちろん、障がいを抱えているわけですから、障がいを持っていない人とは違う部分があり、援助を必要したり、特別な工夫が必要だったりすることは確かです。ですが、雇用されているのであれば、それは、企業が「合理的に配慮ができる」範囲の話です。
 

障がい者雇用として入社しても、就労するのが難しいのであれば、退職して、医療や福祉の支援を受け、支援者・本人共に働ける自信がついたときに再度トライをすればいいのであって、就労支援サービスとはそのためにあると言えます。

 

ステレオタイプなイメージ

障がい者に対するマイナスのイメージがある原因の一つがテレビやネットなどのメディアの影響です。
 

「感動ポルノ」と揶揄される、障がい者を扱ったテレビ番組は、重度の障がいのある方が、頑張って作業を成し遂げる姿を強調して流したりします。それ自体は全面的に否定される物ではないとは思います。


しかし、障がいをもって雇用して働いている人のほとんどは、「雇用して働ける」状態にあるので、仕事をしている姿を見たときに、健常者との違いは分かりにくいのは当たり前です。ネットでの情報をもとに、否定的な発言をされる方もいますが、ネットでの記事は、視聴率や再生回数を稼ぐために、事件や極端な事例を上げているわけですし、場合によっては誇張などの嘘の情報もあり、検索の際に、障がい者雇用の成功例などの情報を得たり、カムラックなどの障がいのある方が働いている姿を見ていただけるならば、障がい者雇用に冠する差別や偏見は減っていくと思います。

 

職場スタッフもどうしていいか分からない

障がい者雇用において、人事や経営者は乗り気でも、現場に不安がみられる場合があります。その結果、やるべき配慮ができていなかったり、仕事をできるだけさせず、軽作業のみで戦力として扱わない状況に追いやり、それが理由となって、精神的に病んで、退職に至るケースもあります。


そういったことにならないためにも、就労継続支援A型へ仕事を依頼するなどして、仕事の能力などを現場に知ってもらう、それで能力を信用できたら、施設外就労という支援方法を使って、就労支援施設に在籍しながら、企業内で働く姿や、利用者への職業指導員の接し方などを見ていただければ、企業全体で障がい者雇用に向けて、前向きに、障害のある方を、「戦力」として雇用する気持ちになるのではと期待をしています。

 

最低限必要の知識を持っておくのは、雇う側にとっても、共に働くことになる従業員にとっても重要なことです。


 


 

 


上記、移行支援バナーは、移行支援事業所の利用者が制作しました。

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